スパンコールみたいな輝きで

一瞬だからこそ心に残るものもある

小田切梓に騙されたい

※映画ホットギミック ガールミーツボーイをみました!あえて原作を読まず、映画の初見を楽しんだ個人の感想です。

 

 

貴族誕生の伊集院信虎役で板垣瑞生くんを知ったのが2019年の12月。

どんな子なんだろう?って名前でパブサしたときに見かけたオレンジ髪の写真がとても印象に残ってた。2019年6月公開の『ホットギミック ガールミーツボーイ』の小田切梓って役の写真だとわかってから予告編やあらすじをみてずっと気になってた。

 

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いやでもこれ多分、過去作品の中でわりと最新じゃない?

ファンの方の過去作品まとめとかみてるともっと前から遡った方が絶対楽しそうだなと思って後に取っておきました。私は美味しいものは最後に食べたい派です。

 

結論:小田切梓に騙されたい!!!!!!!!!!

 

いや、なんかもうとりあえず映画を見て。これは感想とかでネタバレ読んじゃう前に自分で五感使って感じて!!そして私とあわよくば話をして!

 

とりあえず予告編の梓です

youtu.be

 

本編の配信はNetflixだけみたいなのでこちらからどうぞ

https://t.co/qyLtNuIf7q

 

瑞生くんの作品まだざっくりなんですがいくつか見たんですよ。

 

・ソロモンの偽証

精霊の守り人

・1ページの恋

・初恋ロスタイム

 

とかとか。過去作品の中で小田切梓が一番刺さりました。

自分の良さを理解して立ち振る舞ってるのに、どこか空虚でビー玉みたいな目で遠くを見ている時がある感じとか。始終声が甘くて優しくて砂糖菓子みたいで、俺無しじゃダメにしてあげるって顔して、気が付いたら二度と朝目が覚めないような毒を盛られるような感覚があった。

ソロモンの偽証の頃からわりと家庭環境に問題があったり、影のあるイケメン役が多い瑞生くんですが、一番本人の中で感情がぐちゃぐちゃで人を傷つけることに躊躇いがないふりしてるけど、同じくらい自分も傷ついてるのが17歳の小田切梓って感じで良い。信虎も家庭環境が酷い感じがしてたけど、本人の中で折り合いがついているから。

 

瑞生くんの目の演技とか、空っぽなキラキラした演技がみたい人には間違いなくおすすめしたい作品です!!

 

※下記、映画本編のネタバレ含みます※

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梓、亮輝、凌の3人の初に対する思いってたぶんほぼ同じで。好きっていう感情が綺麗すぎないところが本当にリアルだと思った。

自分のものにしたいが先行する亮輝と、めちゃくちゃにしたい梓と、大事にしたい凌と。全員同じものを抱えてるけど、見えてくる感情がそれぞれ違うから本当に面白かった。亮輝とか本当に前半と後半で感情の動きが顕著で、人の話聞かないでしゃべってたのが後半ちゃんと初と会話のキャッチボールしてコミュニケーションするし。あとラストシーンの長回しのやり取りは最高ですね。わからないままで分かってたっていうセリフに全部凝縮されてるなあ。

凌は一番大変で拗らせたグツグツ煮込み過ぎたシチューみたいな感情もってる癖に誰よりも理性的な顔してるから堪らないよね。

梓と凌の会話で「初のこと閉じ込めて、ヤっちゃいたいって目してんじゃん」っていうやりとりの抉り方凄まじくないですか?夜に台所で初を見たときも、朝ベッドで寝てるときも凌は必死に理性で自分の欲望抑え込んでるのに、久しぶりに帰ってきた幼馴染に見抜かれるこの瞬間。青春キラキラ系の映画かと思ってたから、「本当は好きなんだろ?正直に言えよ」くらいかと思ってたらもっとダイレクトだった。梓も初を女としてみてるから出てくるし、敢えて言葉にして抉るつもりなのが明確な悪意だなと。

 

初も梓の前でだけはすごい素直で本当に初恋だったんだなと思う描写が散りばめられてて。スタジオで梓と初のキスシーンとか夢の中みたいにキラキラしてて。たぶんこれ、初から見た梓への思いとか全部フィルターかかってるなって感じがする演出でした。話が進んでいくとあれは自分の魅力を最大限に使った梓の罠だったのがわかるんだけど。死ぬほどかっこいいし、オレンジ髪が照明でキラキラして余計に非現実感があって本当に堪らない大好きなシーン。こんなに色気のある当時18歳すごすぎるでしょ!?!

あと梓はずっと誘導はするけど、最後に初に絶対決めされるのもズルい。夜デートしようよって話したときにあんまり遅いとダメ、かな?って聞いたりカクテル飲まない?やっぱりソフトドリンクにする?って聞くのに薬盛ってくるし!!

 

渋谷の屋上でのやり取りが一番梓の本音なんだなと思うんだけど、瑞生くんの目の演技がきいてますよね。ソロモンの偽証の神原くんもそうだけど、アイキャッチ入れない演技できるのすごくないですか?

対面で話してるのに、ここに居ないみたいな雰囲気がすごくて捕まえてないとどっかいっちゃいそうっていうのはまさしくそれでした。

 

あとビデオ通話のシーンが死ぬほどエロい。意味が分からない。声がとにかく優しくて甘い。可愛いなってずっと囁いて、女の子を気持ちよくするにはどうしたらいいかわかってる。こうしたら女の子はいうことを聞いてくれるっていうのが常に頭にある言動をしてくるのが梓が女はみんな汚くて、自分のこと物みたいに扱うっていう心とリンクしているんだろうなと思った。

とにかく最高に色気があって堪らない役でした。綺麗なショーケースに飾られた極上のケーキのふりした劇薬みたいな小田切梓を映画館で摂取できなかったことだけが悔やまれます。あとDVD発売未定で私はNetflixに魂を売りました。

ご登録されている方、ぜひ見てください!!!

 

あと清水尋也くんと板垣瑞生くんの競演ってソロモンの偽証以来でしたね。

ソロモンは尋也くんがヤンキー、瑞生くんが秀才役だったので今回は逆でまた面白かった。個人的に尋也くんの演技もかなり好きです。あんな独特の存在感のある役者さん、なかなかいないですよね。彼にしかできない役が確立されている気がします。

個人的に『渇き』で尋也くんは知ってたので、今回の役もいいなあって思いました。

 

あくまで私はですが、基本的に2.5次元や原作があるものの映像化に関しては、私は先に原作に目を通しません。映画であればおおよそ2時間に100P超える小説や巻数のある漫画を落とし込むときにどうしても削る部分がありますよね。私は原作を先に読むとどうしてもその間違い探しをしていまうので。

3次元にする意味と小説や漫画での表現テンポは別物なので、『映像として完結している』のが当たり前だとおもっているので、1つの作品としてフラットに受け取りたいと思っています。何も知らない状態の『初めて』は1回限りなので、純度を落とさないで作品の情報を浴びるのが大好きです!